「夜明けのすべて」瀬尾まいこ レビュー
瀬尾まいこさんの本ははずれがないなあと改めて思う
なかなか自分が体験しないと馴染みのない病気だ
私は女性だがPMS症状はほとんどない気がする
こういう個人差が大きいものっていっぱいある
この本の主人公の病気がテーマなのかと思って読んでいたけれど
実はそうではないと思う
自分の弱さを認め、相手の気持ちに寄り添って動くことで
こんなにも救われ
こんなにも気持ちが軽くなるものなんだよ
誰かを助けたい
そんな大それた気持ちではなく
お守りをそっと忍ばせる
そういう優しさが弱っている人間には一番効くんだよ
そんなメッセージが込められている気がする
自分の意思ではどうにもならない事と向き合わなければいけない
私の夫曰く「俺はずっと、おそらく死ぬまでアトピーと向き合わなければならない」
と淡々と話していたけれど
妻の私にできることってなんだろう
そう考えた時に思い出せるような本でした
いろんな人に読んでもらいたい、とても素敵な本でした
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作中に出てきた名言
「大変だってよく聞きますけど」
「誰から？」
「まあネットで」
「でしょうね。簡単に手に入れられる情報なんて、声が大きい人のものがほとんどですよ、山添さんのことを知ってる人が発してる意見ではないでしょう？」
「そうでしょうけど」
「次の診察は 1ヶ月後じゃなく、 1週間後にしましょう。そうすれば、次どうするのがいいか、またすぐに考えられますからね」
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選択肢は多い方がいいんだろけど、自分のことを考えてくれる人の意見を大事にするべきだよなあ
